油で料理がこんなに変わる!?安心な油は油専門店で


えごま油の里、奥出雲紀行(2016年11月末)

奥出雲紀行




11月26日の週末、金田油店スタッフ4名でちょうどえごま油の搾油がはじまった島根県の奥出雲を訪問して参りました。

縁結び空港に降り立ってからは、中村ファームの営業藤原さんが迎えに来てくれて、そこから約1時間半のドライブ。
その後2日間ずーっとお世話になりました、ありがとうございました。
搾油が始まる前、そして今真っ最中ということでもう同じ会社の人のように!毎日連絡を取り合っているところです。
いろいろと、うるさくてすみませんが引き続きよろしくお願いします。

2012年からご縁があってこちらのえごま油を扱い始めましたが毎年沢山のお客様が待ちわび、今や買いたくても一瞬で完売、なかなか買えないくらい人気になってしまいました。

2013年11月の訪問から私にとっては5回目の奥出雲訪問、今回はスタッフと一緒でより一層楽しかったです。

来る度に、澄み切った空気といい水、自然と独特の雰囲気、それが育む美味しいお米とお酒!蕎麦、そして関わる方々の人の良さに感激、大好きなところになりました。

こちらはえごま油作りまでをご紹介しますね。


過去レポはこちらです↓(油屋ごはん)





えごま畑


<有機えごま畑>

去年までも無農薬、無化学肥料のものでしたが、今季より「有機えごま油」のみの取り扱いとなりました。
こちらが原料の畑です。もう収穫跡です。




えごま



<2016年のえごま生育、収穫量>

去年作付け面積日本一となった奥出雲ですが、夏くらいまでは生育順調と聞き嬉しく思っていました。

ですがお盆過ぎあたりから続く雨、日照不足など天候不順により当初予定していた量に全然届かないことが判明。
更に今回よく聞けば収穫時、穂中に実がないものがありどうやら一部ベニフキノメイガという蛾の幼虫が食べたようだとの話。
今までえごまは虫がつきにくいと思っていたのでびっくりしました。

まだ最終選別作業まで終っていないので、全体量が確定しませんが感触としては去年より少ない採れ高と言わざるを得ません。
これには私たちより現場の皆様全員の方が申し訳ない顔をされていましたが、自然が相手ではどうにもなりません。

そして収穫時に採り切れる種は50%以下というのも何度聞いても厳しい現実です。
機械収穫ではどんなに時期を見極めてもぽろぽろと種が落ちてしまうのです。
そして手刈りをするには広すぎる…。
収穫期ボランティアの導入なども検討事項です。

コンバインはえごま専用のものはなく、既存のものをいろいろ改良されて使用しています。



<選別作業>

さてようやく大事に収穫された種実は、種苗センターに運ばれゴミや茎葉を取り除き選別作業へ。


とうみ



こちらの「とうみ(唐箕)」という機械に何度かかけて、中身がないもの=油分が少ないものを丁寧に取り除きます。



実


こちらは選別して「ダメ」な方の種です。
この後洗いにかけますが、種に油分が多いと水に浮きますよね?
でもこちらの分は沈みます。

このとうみ作業も結構難しいです。
スタッフが体験させてもらったところ、ハンドルを回しながら左手でレバーを押すと、加減が分からず全部の種が一瞬でざーっと落ちてしまって、意味がないことに。。。
以下はいつも作業している長瀬さんによるとうみ。








えごま天日干し


<洗浄と天日干し>

その後、手が凍りそうな水で何度か洗い、その後こちらで天日干しされます。
天気次第の日数がかかります。水分量はチェックして6%以下になるようにします。

そうしたら袋詰めしようやく搾油所へ。搾油を待つ種は冷蔵保管されます。



ハウス


えごま種子。
黒えごまと白えごまでは、黒の方が油量が多いので搾油用には黒えごまを栽培しています。
ただ結構色にもバラつきがあるのが分かりますか?
黒の中でもこの若干白めのタイプが一番いいそうで…。



えごま


手前が作業担当の長瀬さん、奥が営業の藤原さん。
えごまの実をなんとピンセットで分別する作業も度々あるとか!

「もう頭おかしくなりそうですわーわはは」と明るくぼやいておられましたが、本当に頭が下がります。



えごま搾油


<搾油>

いよいよ搾ります!(ちなみに製造担当も藤原さん・藤原コンビ!)
この有機専用機は、昨年までの慣行品をしぼるものとは分けて新しく購入されましたが、想像以上に小型です。

上部をスライドさせ1回に2~2.5KGの種をセットして搾るのですが、正直地味です…。

訪問した際は一度搾って途中で止めて待っていてくださったのですが、たら~っ!と勢いよく油が出るのは最初だけで、この時はもうぽたぽたレベル。

開始するとじわりと水色の筒の上部分の受け皿に油が染み出ては来るのですがなかなか見えにくい。

そしてピンクのチューブからぽたりっと黄金の雫が落ちて来るのです。


でもやっぱりご覧になりたいですよね?






はい、この大変地味な作業1時間でようやっと650~800g程度の油がとれるのです。
1日5回やってもわずか3、4KG!搾油率は約35%。

瓶詰めして1日わずか2、30本の製造なんです。貴重品でございます。




しぼりかす


こちらは搾りかす。
最初のセット量を手で示されていますが、こんなにぎゅっと、でもゆっくりと搾られるわけですね。思うほどにおいもありません。


油は原料を焙煎することが多いですが、加熱することでとれる油の量がかなり増えるということも大きな理由です。

ですが奥出雲は全量天日干しのみ、焙煎は一切しておりません。もちろん軽い焙煎程度大丈夫なのですが、奥出雲はこの全量天日干しを売りに、透明感のある味わいを個性にしています。



えごま油



目にすると、一滴も無駄にできない!!!と心底思いますよ。
では2016年初搾り、厳かに乾杯していただきます。


有機えごま油


<今年のえごま油、味わいは?>

あー美味しいと口々に声が。
もうすーっとさらりとさっぱりと、という表現がぴったりの喉越し。
香りはかなり控えめ、癖もなくするりと飲めてしまいます。
搾りたてだからでしょうか、粘度を本当に感じません。

そして去年のものとの印象は今年の方が少し軽い気がします。
大きくは変わりませんがよりあっさりめ。
もしかすると後半の日照不足の影響もあるのかなと思いますがとても食べやすい仕上がりだと思います。


<ろ過・ボトリング・ラベル貼り>

あぁ良かったよかったというところで、しぼってフィルターろ過したものを即瓶詰めします。



えごま瓶詰め


スタッフも皆体験させていただきましたが、恐る恐る…。
コックを閉めるタイミングが悪いとこぼれそう。






自動打栓機に一同感動。これ欲しい~(笑)。



えごま油


というわけでようやく奥出雲産有機えごま油の完成です!

今回容量変更にともない急遽遮光瓶採用となり、実はラベルが間に合っておりません。
指定のラベルは順次12月か1月分より切り替えとなります。

今季(2016年)の商品は以下となります。


奥出雲産有機えごま油 110g 2980円(税込)

お一人様3本まででお願いします。


なお今のところ月間200本程度届く予定です。

※上記説明のように数十本ずつ当店に届きます。

毎月1回発売日とし、当店に届き次第順次出荷となります。
店頭でも同時発売となりますが、在庫があるとは限りません。
その月の在庫次第で取り置きや電話注文は受ける形となります。
申し訳ございませんがFAXと個別メールのご注文は受けておりません。

一番確実なのは発売日時にネットからのご注文です。

ネット通販が店舗販売分割り振りより多いです。


何卒よろしくお願い申し上げます。

各月の発売日時はメールマガジン告知、HPトップページが最速です。
次いでフェイスブックページやツイッター、インスタグラムでのご案内となります。

メールマガジン登録へ


今季第一弾は、トップページのご案内通り、12月2日(金)正午です。


販売ページへ





奥出雲紀行もうちょっとだけ!





夜は中村ファームさんが経営する古民家を利用した出雲蕎麦屋さん暖々(だんだん)にお招きいただき、奥出雲エゴマの会の方々、えごま農家さん達と交流会。

生産者、製造現場、販売者共にしっかり情報交換し今後も協力しあってお客様の元へ届けます。

この右側の写真!中村ファーム(製造担当はサンエイト農業事業部)の男衆による片付け風景、本当に明るく愉快で熱意に溢れる素敵な方々です。

なんとか日本の誇るえごまをもっともっと作り広め、地域の人も日本中の人も健康にしたいという信念で続けていらっしゃいます。

私達もどんどんお手伝いしたい、まだまだ欲しい人が順番待ちですので!



出雲


皆様の元に届いた貴重な奥出雲産えごま油、このページと共にお楽しみいただければ幸いです。

奥出雲の皆様ありがとうございました!



出雲大社


翌日は出雲大社に参拝へ。このご縁とえごま油の出来栄えに感謝して帰りました。
出雲大社の本殿大屋根の千木・勝男木(刀のような部分)にはえごま油を原料にした塗料が使われています。
是非ご覧くださいね。


ちゃんぬり



以上奥出雲紀行でした。
蕎麦打ち体験記は機会をみて、ブログにアップします。


スエルテ アルタ有機エキストラバージンオリーブオイル

スエルテアルタ スエルテアルタ




  出会いは2016年3月、展示会で目を惹きつけた美しいボトルがありました。
  まるで香料や洋酒のような形、ビビッドな色使い、ただものでない気配を感じするすると近寄ってみました。
  テイスティングをしてまた衝撃!思わずうわぁ~と声が出てしまうパンチ力。
  これだ、これにしようともうその時には決めていました。


  スペイン南部、アンダルシア州コルドバ、バエナ地区に位置するステルテ アルタ農園。
  「大いなる幸運」の名の通り、その広大な敷地はなんと77万坪!
  所有と経営は14世紀から続くプラド侯爵家、独自の哲学と徹底したオイル作りへのこだわりは、
  聞けば聞くほど度肝を抜く規模で…。
  もうすごいポイントもここまで沢山あると、「とにかくまぁ素晴らしい」の一言になってしまいます。



工場



  ですので農園の規模と管理、
  工場の清潔かつ近代的な様子、
  1996年から転換した有機農法への取り組み、
  太陽光自家発電で工場内電力を全て賄っていること、
  木のストレス軽減のため若木を7m間隔で植えていること、
  オイルの鮮度のため実の収穫後20分から2時間で搾油をすること、
  侯爵デザインのボトルが美しさだけでなく機能的にも素晴らしいこと、
  複数の有機認証、原産地呼称のみならず徹底した品質管理、不正防止を第三者機関により実施していること、

  などは輸入元のホームページで存分にご確認いただきたいと思います。






※動画著作権Suerte Alta社及び日本ホールフーズ社より許可済み




農園



  私が思わずはいぃっ!?となったのは、この広大な農園で収穫した実を20分で搾る?というミラクルなスピード。
  これ中の人はお祭り騒ぎでしょうね…。

  それから製造後!1年4ヶ月後のオイルの分析結果(もちろん第三者機関による)が、恐るべし「酸度0.18%」。
  ※搾油時0.14%



3種ブレンド



  オイルはピクアル種100%単一早積み搾りのものと、3種の実をブレンドしたクパージュの2種類あるのですが、

  1、ピクアルのポリフェノール量!!1,214mg/kg 
    →これはオリーブオイル界での最高値を倍近く更新している驚異的な数値!
  2、クパージュは、搾ったオイルをブレンドするのではなく、3種の実を混ぜてから同時に搾ります
    →え、それって好みの味を出すの、ものすごい難しいのでは?
  このようなことを知ると、もう20を超えるコンテスト受賞歴とかまぁ当然でしょうというか、
  侯爵様にとりましても当たり前感覚なのかと…。

  そして輸入元さんで要求する前にこんなにデータシートを大量に出して来たところははじめてです。
  ボスっとファイルを頂戴しましたが、完璧以上でした。

  なんとボトルの注ぎ口仕様書まであるとは!!



キャップ注ぐ


  これがまたにくいのです、使うと気持ちよいのです。
  瓶の首にポリプロピレン(PP) 製の栓が内蔵されていて開栓後も空気を遮断するのと
  たら~っと細くオイルが流れ出る仕組み。

  もちろん油切れもいいし、この長角瓶、とても持ちやすい!これ大事。


ピクアル


  美しい~ピクアル種オリーブの実の色。
  これが侯爵デザインのボトルの色に反映されております。

  本当に美しくてうっとり。
  やはりデザインはとても大事です、作り手の美学を反映するし、何と言ってもこのご縁のきっかけになったのですから。


ピクアルのボトル



  スペインのオリーブオイル専門誌「oliva tessen」でもステルテアルタの品質管理への挑戦につき大きく特集されています。
  もちろんプロフェッショナルの間でも賞賛の嵐。

オリーブオイル誌



  さて、そろそろ美味しい話をしましょう。



スエルテアルタオリーブオイル



  香辛料。そうなんです、この強烈なスパイシーさをどう使いこなすか。
  簡単。スパイスとして使えばいいのです!



スエルテアルタ



  辛味、の方が使いこなしやすいと思います。
  苦味に関してははまり度に個人差がありそう、耐性も違いますし。
  でもこればっかりはまさに大人の愉しみ。ほろ苦さ、堪能しましょう。


  そして大事なことを申し上げます。

  オリーブオイルの苦味と辛味は「良い要素」です。

  ポリフェノールなどの有効成分が多いものほどそれが強く出るのです。

  あまりに強烈なので、はじめての方はびっくりされるかもしれません。
  はい、そのまま口に含むとむせるかも。特にピクアルはゴーヤより苦いよと思う方もいらっしゃるでしょう。

  だけど不思議、グリルした赤味の牛肉、芳ばしく焦げ目がついた羊なんかにかけると…もう最高でございます。


 お肉



  あとはルッコラや春菊、エンダイブなどの苦辛い野菜や癖のあるチーズなど。
  豆と内臓の煮込みやゴボウのグリルにもいいですね。

  くれぐれも強い食材、パンチのあるお料理にお使いくださいませ。
  朝パンにつけて~というのには向かないタイプです、きっぱり。
  でも芳ばしく焼いた全粒粉トーストに、スパイスの効いたレバーペーストをのせた場合は、○です。
  お分かりいただけますでしょうか。



2種類違い
 
  こちらをご参考にお選びください。
  もちろん両方揃えて違いをお楽しみいただくのが一番ですが!
  どちらか1本なら、まずはクパージュが使いやすいかと思います。
  強烈なのがいい、苦いの大好き、個性的な刺激が欲しい!方はピクアルをどうぞ。

  それぞれのページに更なる相性のよい料理を載せました。
  どうぞご覧くださいませ。

  貴方のキッチン、食卓にもこのスエルテアルタが早々に仲間入りしますように!

 
スエルテアルタ ピクアル250mlスエルテアルタ クパージュ250ml





スエルテアルタ有機エキストラバージンオリーブオイル250ml





自信を持っておすすめします。
このクオリティでこの価格。コストパフォーマンスすごいと思います。

スエルテアルタを使われましたら、ご感想、また料理画像、
ブログなどどんどんこちらにご投稿くださいね、お待ちしております。↓


開封後はどれくらい使えますか?

保存環境にもよりますが、約3ヶ月を目安にお使いください。
なおオメガ3系の油は、開封後は冷蔵庫に入れ、1ヶ月半くらいでお使いください。(えごま・アマニ・サチャインチ)

揚げ物などに使った油はすぐに濾し、炒め物などに使い回すなどして、なるべく早めにお使いください。揚げる具材の種類や量などにもよるので何回まで使えると明言はできません。また一度酸化した油は戻りません。

どう保存したらよいですか?

油の敵は「酸素」「光」「熱」の3つです。
避ければ避けるほど酸化が防げます。
特に成分により酸化しやすい油は、開封後の冷蔵をおすすめしていますが、通常は冷暗所保存で大丈夫です。

ただ容器の半分以下になって長時間置くなら、小さな密閉容器に移し変えた方がよいでしょう。
また卓上に置く透明瓶など光が当たるようでしたら、アルミホイルで覆うなども効果的です。

当店では酸化しやすい油は遮光瓶を使用したり、箱入りを選択の上、ページ、
資料にて取り扱いにつき告知しております。安心してお求めください。

食用 or コスメ用

 
 食用油とコスメグレードって?

 元はどちらも同じ原料から搾った油です。

 ただ、油の使用用途が異なるため、それぞれの目的にあった精製処理など
 が施されます。

 例えば、オリーブの果肉を搾るEXVオリーブオイルなどは、そのまま飲めますね。
 でも胃と肌は感覚が違います。
 ※極端な例だと、一味唐辛子は食べられても皮膚には痛い…。


 ◆コスメグレードとは化粧品原料規格をクリアした油

 化粧品は「皮膚(人体)に塗布する」ことを前提にされますので、
 その原料基準は食用より規格、検査項目が多くなっています。
 具体的には不純物を除去し、酸化や刺激のリスクを一定レベルまで下げるため、
 脱酸、脱色、脱臭などの精製処理、またものによって酸化や退色防止剤などの
 添加もあります。

 ただこれは油の種類、性質により処理内容は様々なので、一概に決まっている
 精製レベルではありません。
 中には食用とあまり変わらないコスメグレードもあります。

 コスメグレードとはこのような化粧品原料基準に則って精製・検査されたもので、
 価格も食用より高価になります。
 
 ※化粧品原料基準(厚生省)は現在は廃止されており、化粧品メーカー独自の
  判断に委ねられています。

             * * *


 ◆食用油は

 食用油は、栄養、風味、どんな調理に向くかなどがポイントですね。
 冷やしても固まらないサラダ油にするには、脱ロウ処理などの精製を加えたり、
 香りを生かすには焙煎香をそのまま残したりもします。

 逆に皮膚に塗ることは全く前提にされていません。

 また食品にはJAS規格や食品衛生法などで決められた表示が義務付けられています。

 食用油の精製工程について詳しくはこちらをご参照ください。
 品質の良い油をお届けするために(油の精製工程)@油屋.com


 ◆販売店として

 当店は一部非食用油(ホホバ・ヒマシ油・スクワラン)もありますが、ほとんどは
 食用油をメインで扱っています。

 コスメグレードの原料は「化粧品」ではありません。
 ※化粧品販売には登録と認可が必要(薬事法など)

 精製度がコスメグレードのものはページに明記してありますが、当店としては
 化粧品販売はしておりませんので、ご使用はお客様のご判断と責任でお願い
 いたします。

 化粧品でないものをお肌に塗っていいですとは言えないことをご理解ください。
 当店はお安く提供できる方法を取り、食用油と一部コスメグレードの原料油を
 販売しています。
 ただの油でも「化粧品」となると高くなります。

 
 ◆ちょっと思ったこと

 当店には油をスキンケアや石鹸・コスメ作りに利用される方が大変多いです。
 これまで当店の油で肌トラブルに関するお申し出があったことは一度もないんです。
 ただお肌は千差万別。自分によくても違う人に合うとは限りません。
 「食品だから肌にも問題なし」「未精製の方が絶対肌にもいいはず」
 という思い込みは違うことをご理解いただけるといいと思います。
 
 ※色が残っているから未精製とは限りません。未脱色なだけかも。

 私は何をつけても平気な方ですが、とても敏感肌の方もいらっしゃいます。
 あとは油に何かを混ぜる場合、精油やpH値など油の要素以外の刺激も
 考えてくださいね。

 油は脂肪酸の性質や酸化速度、保存状態などでも異なりますのでご自分で
 テストするなど十分ご注意ください。


 というわけで、元は同じだけど別物。
 食用を「塗っていい」 コスメ用を「食べていい」とは言えないのです…。

 上記をご理解の上、マイオイルライフ、お楽しみください!

オリーブオイルの種類



オリーブオイルは国際基準で、酸度や含まれる成分、専門家による味や香りの官能検査を経てクラス分けされます。

オリーブオイルのクラス

Virgin Olive Oil
バージンオリーブオイル
Extra Virgin Olive Oil
エクストラバージンオリーブオイル

官能検査にて “否定的要素0” 、かつ「フルーティ」(*)が1以上
酸度(遊離脂肪酸) “0.8%以下”  

Virgin Olive Oil (Fine)
バージンオリーブオイル(ファイン)
官能検査にて “否定的要素が2.5” を超えず、かつ「フルーティ」が1以上
酸度 “2%以下”
Ordinary Virgin Olive Oil
オーディナリーバージンオリーブオイル
官能検査にて否定的要素が “6を超えない”
酸度 “3.3%以下”
※日本のJAS規格2%に該当しないので、輸入されません。
Lampante Virgin Olive Oil
ランパンテバージンオリーブオイル
官能検査にて否定的要素が6以上
酸度3.3%超過のもの
精製されます
バージンオリーブオイルはオリーブの果実を低温圧搾(コールドプレス)した天然のジュース。
最上級と認められたものだけ
がExtra Virginを名乗れます。
*官能検査にはワインの表現単語のように、細かいチェック項目が決められています。
「フルーティ」とは「最適な成熟段階で採取された健全で新鮮な果実の香りと食味を 連想させるオリーブオイルの風味」のことです。

Refined Olive Oil
精製オリーブオイル

上記一般的に食用にされないランパンテ “バージンオリーブオイルを脱酸、脱臭、脱色 など精製処理” をしたもの 酸度0.3%以下  

Olive Oil
オリーブオイル

上記 “精製オリーブオイルにエクストラバージンオリーブオイルを配合” したもの
一般にピュアオリーブオイルと呼ばれる 酸度1.5%以下
ブレンドについては規定なし 7:3くらいが多い 

Refined Pomace Oil
精製ポマスオイル

オリーブを一度搾った後の “絞り粕から溶剤抽出” したオイル
食用になるが、オリーブの風味はない 酸度0.3%以下

Olive Pomace Oil
オリーブポマスオイル

上記精製 “ポマスオイルにバージンオリーブオイルなどをブレンド” し風味付けしたもの
酸度1.5%以下

手土産は美味しいオイルで決まり!

 
 ちょっとしたお呼ばれやホームパーティーに何を持って行きますか?

 お花、お酒、デザート、チーズ…。

 生ものはタイミングよく買わないといけないし、
 あ、あそこのあれも買いに行くのが面倒。

 何か気の利いたもので、邪魔じゃなく喜ばれるもの…。

 
 そうです!! そんな時、美味しいオイルって最高ですよ。
 しかも、そのまま注ぐだけで絶賛されるようなものが!


 やっぱり華があって喜ばれるのは美味しいオリーブオイル。
 パーティーメニューの中では必ず合うものがあるはず。

 私、油売りエマの最近の手土産ヘビーローテーションは、ソーラーロメロ・オーガニックEXVオリーブオイル

 
 ◆手土産オイル使い初級編◆---------------------------------------------------


 小皿にたらり、パンや野菜に添えるだけで、

 「わー凄い、おいしい、これどこの??」 と話題騒然。

 
 
 「やーこのオリーブオイルはねぇ、スペインのなんだけど、
  日本では浅草橋の油屋でしか売ってないんだよ、
  このままだとちょっとピリっとするけど、濃くておいしいんだよねぇ。」

  ※勝手に男性を想定


 なんてつぶやいてみようものなら、皆の眼差し集中!

 この人料理できるのね、、と出来なくても思い込まれる確立大です。


 例:焼いたそら豆に、塩&オリーブオイルをそえる

 空豆とオリーブオイル


 例:添え物の玉葱スライスに、塩とオリーブオイルを掛ける

 ソーラーロメロとオニオンスライス


 ◆手土産オイル使い中級編◆---------------------------------------------------


 さて、パーティーでの鉄則はなんでしょう。

 1、ホストをあまり煩わせない

 2、キッチンに長時間引きこもらない(これはホスト側もか)

 3、嫌がられるほど目立ち過ぎない  ?


 オイルはまさに縁の下の力持ち、他の素材の引き立て役。
 そしてさりげないけど、魔法のようにお料理をおいしくするもの。


 中級としては、簡単な素材でささっとできるおつまみを作りましょう。
 要は何でも和えるだけです!


 例:ワカモレ(アボカドディップ)

アボガドディップ

 よく熟れたアボカド1個、玉葱微塵切り少々、にんにく摩り下ろし少々、
 レモン汁大さじ2、塩・胡椒・EXVオリーブオイル大さじ1

 全てボールに放り込んでスプーンで潰し混ぜるだけ。
 所要時間5分。スナック、クラッカー、パンをそえる。


 例:ハムのマリネ

 ひれハムマリネ 

 パストラミやひれハムなどを適当に切り、スライス玉葱、EXVオリーブオイル、
 レモン汁で和えるだけ。

 所要時間3分。

 双方レモンオリーブオイルでもかなり美味しいです。

 
 ◆手土産オイル使い上級編◆---------------------------------------------------

 
 どうです? 絶賛ぶりに自信がついてきたはずです。
 新鮮な素材と美味しいオリーブオイルさえあれば、もう何もいらないのです。

 
 お酒も入り、会話も盛り上がり…。
 席もばらばらと立ち始め、自由ないい雰囲気になってきたところで、

 ちゃっちゃと温かくカジュアルなペンネでも作ってみましょうか。
 (あ、もちろんホストと仲がよければ)


 きっと何人かは貴方を見る目が変わるはず!
 もしくはオイルを見る目が…。


 例:鰹と野菜たっぷりのペンネ 作り方は油屋ごはんで

 オリーブオイルで鰹ペンネ


 「おぉ~~。」 の声が上がればもう手土産オイル使いの達人といえましょう。

 美味しいオリーブオイルを豪快に使う、この醍醐味、是非みんなで分かち合って
 楽しんでくださいね!

 違うタイプを複数開けて、食べ比べるのもおもいろいですよ。
 次の週末にいかがですか?


 かといって、人の持って来たもの全てに無断でオイルを掛けては嫌がられますのでご用心。

  
 そうだ、手土産用オリーブオイルを買っておこう!

油の脂肪酸組成

油脂は、グリセリン+脂肪酸=トリアシルグリセリド(グリセリンのトリ脂肪酸エステル)

常温で液体のものを油といい(主に植物油)
常温で固体のものを脂といいます(牛脂など動物脂)

脂肪酸には様々な種類がありその構成比率により、油の性質が異なります。

以下は油の脂肪酸組成表です。(随時更新)



脂肪酸カプリル酸カプリン酸ラウリン酸ミリスチン酸パルミチン酸パルミトレイン酸ステアリン酸オレイン酸リノール酸リノレン酸その他
炭素数:二重結合数
8:0
10:0
12:0
14:0
16:0
16:1
18:0
18:1
18:2
18:3
アーモンド油 
 
 
 
6.5
65.5
25.7
2.3
アボカド油 
 
 
 
12~16
6.3
5
66~90
8~11
2
マカデミアナッツ油 
 
 
  0.6
7.8
24.6
2.5
57
2.1
5.1
落花生油 
 
 
 
8~12
2~4
37~62
19~41
2~4
4~8
オリーブ油 
 
 
 
7~15
1~3
1~3
70~85
4~12
0~1
0~1


その他のオイルの脂肪酸組成表は以下もご参照ください。
油脂毎の脂肪酸組成表@カネダ株式会社

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